■ワークショップ(総合)
2012 Summer Art School

2012年7月28日(土)-9月2日(日) ※展覧会:8月28日(火)-9月2日(日


 

このスクールはひとりひとりが創造的に人生を生きるために

自らを“探検する場”としての各種アート・ワークショップを提供します。

障害の有無を超えて共に創造するプロセスの中で、

それぞれの異なる感性や創造性を分かち合い、

学び合うことによって新しいアートの可能性を探ります。


 

 

  ■プログラム(ダンス、演劇、音楽、美術)
     
  ●ダンス 『ダンス・ダイナミクス・ワークショップ』 
 

DANCE DYNAMICS 

アートは誰もが自らを語っていくことです。ダンスも誰かから与えられた振りやステップを習うことだけでなく、自分の想いを動きを通して発していくことができます。このワークショップでは自分とまわりの人達との身体によるコミュニケーションからさまざまな身体的会話が生まれてきます。自分のアイデアが他者に受け取られ、他者のアイデアも受けとりながら、思いがけない動きのコラボレーションを楽しむことができるでしょう。ヨーロッパで障害のある人もない人も共にダンスを創り出す活動をリードしているヴォルフガング・シュタンゲ氏のひとりひとりの異なる創造性と主体性を引き出していく手法は、学校や地域で表現活動を行なっている方々にも大きな示唆を与えてくれるでしょう。

講師:ヴォルフガング・シュタンゲWolfgang Stange
舞踊教育家、振付家。アミキ・ダンス・シアターカンパニー主宰。ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール卒業後、障害のある人にもない人も共に表現する創造的な身体表現“ダンス・ダイナミクス”を教え始める。現在、HAMMERSMITH&FULHAM COMMUNITY LEARNING&SERVICE講師、オーストリア国立音楽芸術大学モーツァルテウム「カール・オルフ研究所」客員講師を務める他、アメリカ及びヨーロッパ等でワークショップを行う。

ゲスト・パフォーマー:鈴木ユキオ
97年アスベスト館にて舞踏を始め、2000年より「金魚」として活動を開始。引きちぎれるまでに翻弄される切実な身体・ダンスと、圧倒的な空間美は、国内外から注目を集める。バレエダンサーや小学生への振付やワークショップ等も行う。また、身体を丁寧に意識し、自分だけのダンスを見つけ出すワークショップも実施。トヨタコレオグラフィーアワード‘08年に次代を担う振付家賞(グランプリ)等受賞多数。(ワークショップ参加日程は7月28日―29日)

●パフォーマンス:7月29日午後3:30分〜午後4時

   
 
  ●音楽
 

LISTENING AND CREATIVE MUSIC

 鑑賞教育は現在、音楽教育のひとつの課題といえます。創造的な音楽づくりは従来の楽譜を見て演奏するだけでなく、誰もが自由に自らのアイデアで音楽を創ることを大切にしていますが、よりクリエイティブな音楽づくりを行なうには、まず曲の構造を理解することが必要です。「創造的な音楽鑑賞ワークショップ」ではクラシック音楽からブルースやジャズまで幅広い音楽に耳を傾けながら、それらの楽曲の構成要素を分析、理解し、聴けるようにします。その結果、生徒達に身体の動きや図形などを用いながら、楽曲の構造をわかりやすく伝えるなど、学校現場で実践に生かせると共に、生徒達の創造的な音楽づくりに対してより奥深いサジェスチョンをしていくことができるようになります。「創造的な音楽づくり」ワークショップでは楽曲の構造を積極的に音楽づくりに取り入れていきます。図形楽譜や詩などからの音楽づくり、あるいはボディ・パーカッションなども含めた動きへの展開、そして、即興的演奏への取り組みへと挑戦していきます。どのようにひとりひとりの個性を生かした音楽を生み出していくのか、作曲家である講師ならではの音楽の構造まで探求しながらの楽しく実践的なワークショップです。

講師:フェルナンド・パラシオ
マドリードの音楽学校で優秀な音楽教育学の教授へ与えられる称号を得るなど、高い評価を受ける指導者であると共に、ミュージカル、オペラなどの作曲家でもある。音楽教育についての著作も多く、1977年からは子供のためのCD付き書籍のシリーズも監修している。スペイン国立ラジオ局やテレビ局では番組のディレクターをつとめ、大学では教授として解説者として熱心に後進の指導を行っている。さらにはナバラ州政府、グランカナリア交響楽団、マドリード国立劇場の教育的な評価者を務めるなど、その活躍の場は幅広い。

   
 
  ●演劇
 

FORUM THEATRE 

  フォーラム・シアターはブラジルの演出家、アウグスト・ボアールによって体系化された演劇で問題を共有し、考え、討論する活動です。当事者の経験や取材に基づいたエピソードを劇として上演して問題である「その状況」について考え、状況を変えていく方法を模索し、現実を変革するためのヒントやきっかけを探る演劇といえます。一度上演した劇が再度上演されると、観客はそこを変えたい、という場面で劇を止め、意見を述べたり、演じている人の代わりに舞台に上がり、解決策を実行できるかどうか実際に試してみます。このようなプロセスを経ながら、コミュニティや学校での問題などをみんなで共有し、改善していく方法を考えてみます。演劇ワークショップに新しい手法を取り入れてみたい演劇人、あるいは、学校の現場や地域での活動で子供達や住民自身が自ら考え、主体的に問題を解決していく方法を提供したいと思っている教師の方々やNPO等のリーダーの方々におすすめしたいワークショップです。

講師:花崎 説
劇団黒テントでの俳優活動と共にPETA(フィリピン教育演劇協会)などに触発されて演劇ワークショップを始める。演劇を社会変革につなげる「被抑圧者の演劇」の活動にも力を入れ、ジェンダー、ハラスメント、DV、労働問題等に取り組む。世田谷パブリックシアターでの「地域の物語ワークショップ」、またインドネシアのアチェで紛争被害にあった子ども達のためのワークショップを企画、進行する他、舞台作品も手掛ける。「女/鬼 女たちのコラージュ」(コロンビア国際女性演劇祭招聘作品)など。ロンドン大学大学院でコミュニティ・ドラマをテーマとして修士号取得(2010)。企業組合演劇デザインギルド専務理事。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科非常勤講師。

   
 
  ●美術
 
 

VISUAL ART

2006年に大好評だったはたよしこさんのワークショップを再度ご希望に応えて行います。今、アウトサイダー・アートは美術世界の中で着々とその位置を占めつつありますが、日本の中で最初から障害のある方々の絵を評価し、絵画の表現活動を続けて来られた絵本作家、はたさんならではの既成概念にとらわれず描くことの体験を深めるワークショップです。障害のある人達の表現にある「即行」「即興」「増殖」「反復」といった独特の絵画表現も用いながら、長いロール紙やペットボトル、あるいは二人組の対話型描法などをトライしてみます。自分の中に眠る思考以前の原初的エネルギーを体験し、自分でも気づかなかった表現の形と出会い、そして、多様な表現にひらかれていくことができる2日間です。また、地域や学校など表現活動の現場で活動する指導者の方々にとっても従来の型にはまらない絵画ワークショップの展開方法を学ぶことができます。
 

講師:はた よしこ
1949年岡山県生まれ。岡山大学教育学部特設美術科卒。ボーダレス?アートミュージアムNO-MA(滋賀県近江八幡市)のアートディレクター/絵本作家。1991年兵庫県西宮市の知的障害者施設すずかけ作業で絵画クラブをつくり、以来このかた全国のアウトサイダーアート作品の発掘、調査を続けている。国内外で多くの展覧会を企画している。著書「アウトサイダー?アートの世界」(紀伊国屋書店刊)など多数。

   
 
  ●造形
 

EXPRESSIVE ART BEYOND THE VISION 

 これまでこのワークショップでは視覚に頼らず造形の作品をつくることにフォーカスしてきました。今年は「触覚による作品」とはどのようなものなのかを参加者同士グループで語り合いながら、ひとりひとりが創りたい作品を独自に追求してみます。まずは導入として「手で見る」体験をさまざまなものや作品をさわりながら深め、その体験も交えてディスカッションを深めていきます。2日間の制作で時間が足りない方は自宅に持ち帰り、制作を続けることもできます。必要な方には講師・西村陽平氏のメール等によるアドバイスも受けられます。作品は8月28日からの展覧会で展示します。自分の枠を超えて、新しい美術作品を創りたいと考えている方や美術教育に関わる方などにおすすめしたいワークショップです。

講師:西村陽平
1947年京都生まれ。1998年までの23年間、千葉盲学校にて美術教諭として努め、目の不自由な子供達に立体造形を教える。現在は美術作家として活躍しながら、触覚を生かした創造的な造形表現のワークショップを国内だけでなく、ネパールのアートセンターやアメリカの大学で行うなど活発な活動を続けている。日本女子大学教授。著書 「見たことないものつくろう」(偕成社) 「掌の中の宇宙」(共著・偕成社) 「陶 西村陽平」(京都書院) 「手で見るかたち」(白水社)。

 

   
 
  ●展覧会
   

EXHIBITION

 この展覧会でははたよしこさんによる「絵画ワークショップ」と、西村陽平さんによる「視覚を超える造形ワークショップ」で生まれた参加者の方々の作品を展示します。

 



☆ ☆ ☆
主催:クリエイティブ・アート実行委員会
共催:東京都教育委員会
助成:芸術文化振興基金
後援:文化庁  社会福祉法人東京都知的障害者育成会
    社団法人東京都盲人福祉協会  社団法人 東京都聴覚障害者連盟
    財団法人トライアングル金山記念聴覚障害児教育財団  社団法人全国肢体不自由児・者父母の会連合会

事務局:ミューズ・カンパニー

 

 
 
  お申込方法、お問い合わせはこちらへ。
 

 
 

現在進行中のプログラム一覧
トップに戻る
©Muse Company, All rights reserved
Designed by N Miyahara